世界規模で展開されてきたグローバル化により、互いに異なる人種や民族、思想や宗教、文化や文明を所有する人間どうしの密度が濃くなり、より共存し、共生することへの意識が高まってまいりました。そして、コロナウイルスがやって来ました。人間同士の格差というものが逆にコロナを近くへ引き寄せました。
これからの未来を考えるに、多元化社会を避けることが不可能なことならば、健全なる実現を創造するほかありません。その前提条件として共有すべきことがあります。それが、多様にして異なる立場を相互に認め合うコミュニケーション「対話」であると私は考えます。
文明、宗教、価値観、倫理における相互の対立は、人間の尊厳を脅かし、世界の各地で衝突を発生させています。この不安を解決し他者に対する尊厳性を再構築する為に共有すべきものとして採り上げるのが「対話」に他なりません。この「対話」の価値に、我々人類が広く且つ深く覚醒することが、人間相互の深刻な対立をより深い共存共栄に導くきっかけとなります。「対話」は人間相互の関係性において生じるあらゆる対立・決別・葛藤を根本的な解決に導く為の前提条件であり、賢明なる戦いの秘策となり得ます。これまでの近代文明社会では「対話」に関心が示されることはありませんでした。人類は腕力→道具の開発力とその使用能力→火力→情報力→知恵力と戦い方を変遷してきました。しかしこのどれもが「相手を打ち負かし自分が勝つ」という着地点、非対称的結果しか導き出せてきませんでした。真の智慧は「相手の価値と尊厳をその本人以上に高くする」ことにあります。
その点に於て近代思想がもたらした「討論(ディベート)」をはじめとする知恵の戦いは、根本的な誤りを引き起こし、現代社会において深刻な対立を発生させる原因となりました。「対話」の目的は「討論」とは異なり、文化、文明、思想、宗教、政治、教育、経済、経営、福祉等のあらゆる分野において、相互の関係性から生じる諸問題そのものを価値に変えるシナリオを導き出します。今後、人類全体が希求する課題こそが、あらゆる分野に発生する深刻な対立を対話によって解決する事であり、その実現に向けた取り組みが、多様な学問の間で真摯に模索されています。そして宗教者に求められる課題こそが、諸宗教対話共同体を設立する事であり、諸分野における対話のための基本的な智慧のモデルを、社会に提供する事にあるのです。
当山は、「対話」をあらゆる出逢いのお伴とすべく、できるだけ多くの人と共有するために何が必要か、どんな取り組みをすべきか日々思索しております。
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